新しく生地を購入し、ハンドメイドで何かを作ろうと思った場合、生地に種類によっては水通しが必要なものもあります。
実際に水通しをしたことがないと、水通しのやり方についてわからないものです。
ここでは、生地の水通しのやり方についてお伝えします。水通しを行ったあとは、正しい手順で干してアイロンをかけ、水通しを完了しましょう。
また、水通しがNGな生地や、生地の歪みが直らない場合についてもご紹介しますので、こちらも併せてチェックしてみましょう。
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生地の水通しのやり方!つけ置きと脱水の手順
洗濯機を使った水通し
- 水通しをしたい布をしっかりと角を合わせたたみます。
- たたんだ生地が中で動かない大きさの洗濯ネットを用意したたんだまま入れます。
- 洗濯機の水通しはしっかりと洗剤を使って洗うわけではないので洗濯機の洗いと脱水を選択します。
しっかりと脱水してしまうと生地にしわがつき取れづらくなってしまうため脱水の音になったら洗濯機の近くに行き1分くらいでとめて生地を出しましょう。
手洗いの水通し
- 平たく生地が出ないほどの大きさの入れ物を用意します。
その大きさに入るように重なる部分が少ない状態でたたみます。 - 布全体に水が浸透するように水を張ります。
※浮いてしまうようであれば500mlのペットボトルに水を入れて布の上に乗せると、重石になって水にしっかりと浸けることができます。 - 生地の厚さや量によっては長い時間つける必要があります。
生地の内側を反対側に出すようにたたみなおして繊維に浸透するようにしましょう。
たたんだ生地の大きさよりも少しだけ大きい洗濯ネットに入れて1分くらい脱水したら完了です。
水通しやり方・生地の干し方とアイロンのかけ方
水通した生地の干し方
脱水が終わり水気が多い時点で手のひらを使って叩きながらしわを伸ばしましょう。
生地を干すときは何重にも折りたたまず、重なる部分を少なくして干しましょう。
角や端をそろえ布の目に合わせて干します。
ハンガーを使う場合
干すとハンガーの線がついてしまうため、かけるところにタオルを挟んだり、幅の広いハンガーを使いましょう。
また物干し竿のポールだと折った部分のしわがつきにくいですが、風通しがよく陽が直接当たらない場所が好ましいので外に干す場合は注意しましょう。
風が強く生地が飛ばないように洗濯ハサミを使ってしまうと、風の力で生地が引っ張られて歪んでしまいます。
水通し後のアイロンのかけ方
しっかり乾いてしまうとしわが取れにくいです。
しわを取ろうとアイロンで生地に負担がかかってしまうため、半ドライの状態でアイロンをかけ始めましょう。
柄のパターンが同じ場合は同じ柄の部分で絵をあわせると簡単です。
当て布をしてアイロンをかけると生地への負担が少なくすみます。
水通しをする目的は?正しい方法で水通しを
水通しをすると縫いやすくする
生地の種類によっては、使っていて歪んでしまったり、洗濯をしたら生地が縮んでしまうことがあります。
縫い始める前に水通しを行えば、後から縮むことがなく作った時の大きさのまま使うことができます。
水通しをすると色落ちを軽減できる
濃い色の生地や柄、色落ちしやすい素材のものは洗濯を分けたり、手洗いをしなければならない時があります。
先に水通しすることで、出来上がって洗濯したときに色落ちが少なくて済みます。
水通しをすると正しい大きさで縫うことができる
生地はカットされているわけではなく大きな状態でロール状に巻いてあります。
生地の種類によっては巻くときやたたむときに、力が加わって歪んでしまうことがあります。
水通しして生地の糸の方向を正してから作業すると使いやすいです。
全ての生地に水通しは必要?水通しがNGな生地
すべての生地に水通しが必要ではありません。水通ししないほうが良い素材もあるため確認して行いましょう。
水通ししないほうがいい生地
ウール
厚手の冬の衣類や小物を作るときに使われるウールの生地はしわにもなりにくく水通しが必要ではありません。
しわやよれが気になる場合はスプレーヤーに水を入れてスプレーして湿らせる程度にしましょう。
シルク、レーヨン
光沢があり、柔らかい素材のシルクやレーヨンは水通しすると生地全体がよれてしまったり、アイロンの温度によっては縮んでしまったりします。
気になるしわやゆがみがある場合は、軽く水をスプレーしアイロンの温度に注意して、生地の裏から当て布を使ってしわを取りましょう。
正しいやり方で水通しをしても効果がない生地も!生地の歪みが直らないときは
生地が製法の時点で歪んでしまっているもの
水通しをしても直らないものもあります。プリントされている生地で生地の縦糸、横糸に対して平行にプリントされていない生地もあります。
生地のゆがみが治らないものはそのまま使用
生地が手元に届くその時までの保管の際に強い力をかけられたまま時間が経過したり、折りたたんだ状態が長い場合は水通しをしても直らない場合があります。
その形がしっかり染みこんでしまっているのです。
どうにかしようと色々試みても生地自体に負担がかかってしまうため、そのままの状態で使い風合いとして受け入れましょう。