トリマー工具をご存知でしょうか?職人の技術が必要な面取りや溝切りを、電動で行なってくれる便利な工具です。
しかしその使い方には準備も含め、注意点がいくつかあります。ビットの着脱や切削深さの調整、削る方向についても注意をしてください。
使用をする前に、しっかりと確認をして便利なトリマーを使いこなしましょう!もちろん、安全面にも注意をしてくださいね。
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工具のトリマーの使い方!まずはその特徴を知ろう
トリマーとは、大工さんが使用するノミを電動化した工具です。
トリマーができる事は、木材の面取りや縁を滑らかに加工すること、溝を作ること、それに文字などを彫刻することです。本体の重量は2kg程度と軽いので片手で使用する事ができます。
木材はそのままだと角があり引っ掛かったりぶつかったりすると危険です。トリマーで角を削り取り滑らかにすると安全性が高まり、見た目にも美しく仕上げることができます。木材に薄い板のスライドドアを付けたり、カラーボックスのように背面の板を入れる溝を作りたい時にもトリマーは活躍します。トリマーは6mmの溝を作ることができます。
溝の形は四角の他にU字型(U溝型)、V字型(V溝型)、台形の形(アリ溝)に彫ることができます。
面取りもただ角を落とす(カク面)だけではなく、曲線的に窪んだ形(サジ面)、かまぼこのような形(ギンナン面)など額縁の装飾になるような形に削ることができます。
トリマーと似た電動工具にルーターがあります。
ルーターではトリマーよりも太い幅の溝を作ることができます。その他の機能はトリマーと同様で、ルーターはトリマーがパワーアップした道具と考えると良いでしょう。トリマーよりもパワーが強く重たいので、使用するときには両手でしっかりとホールドして使います。
トリマーは片手で使用する事ができ取り扱いが容易なので、まずはトリマーを購入する事をおすすめします。
トリマー工具の使い方、動かす前に行う二点について
トリマーの先端の木材を削る部分の部品をビットと呼びます。
トリマーを使用するには、まずは目的に合ったビットを取り付けて切削の深さを調節します。
ビット交換が行いやすいようにベースを取り外します。
付いているビットをナットを緩めて抜き取り、使用するビットを差し込んでナットを締めます。ビットを交換する時には、必ずコンセントを抜いておきましょう。
トリマーを使用するときは、しっかりと本体を掴んでゆっくりと動かすようにしましょう。
速く動かすと削る速度が間に合わず、綺麗に削れません。同じ場所で刃が当たっていても削れ過ぎることはないので、速いよりはゆっくりの方が綺麗に仕上がります。トリマーは刃の回転に合わせて進行方向が決まっているので、進行方向を確認してから動かしましょう。逆らった方向へ動かすと力が必要で、反発力で思わぬ怪我をする可能性があります。ベースの位置が上がるとビットは多く出て、削る深さが深くなります。掘りたい深さに合わせて調節しましょう。
トリマー工具の使い方にはポイントがある
木材を上手に加工するためにはトリマーの使い方のポイントをおさえておく事が大切です。
電源を入れるとビットが回転し始めます。回転が速くなり安定してから木材を削り始めましょう。
トリマーは平らな床などに置くと、そのままの状態で倒れません。そのため、木材を平らな場所に置いて加工する場合には余計な力を加えずにトリマーを支えるようにして使用すると曲がりづらくなります。ビットの回転力に任せてゆっくりと動くようにします。木材の硬さや削り面が大きいと多少力を加えて進めてあげます。
トリマーで溝切りを行う時はガイドの取り付けを忘れずに
溝切りを行う場合には、付属している部品(ストレートガイド)をトリマーに取り付けて使用します。
ストレートガイドはトリマーが真っ直ぐと動かせるように加工する木材に接触させて使用します。そのため木材に傷をつけたくない場合には、保護板を当てて使用するとよいでしょう。
ベースの位置で掘る溝の深さを調節することができますが、溝が深いとビットやモーターに負荷がかかりすぎて故障したりビットが破損してしまう可能性があります。そのため、深い溝を掘る場合には何度も同じ場所を掘り、溝の深さを深くしていきましょう。一回で掘るのは3mmくらいにしておくと安心です。
本棚や引き出しなどを作る時に溝を掘ってそこに板を入れると釘を使用しないで組み立てることができます。薄い板は釘を打つと割れてしまう場合がありますがそれを防ぎ、仕上がりも非常にすっきりとします。組み立て家具などでは溝切りを活用すると職人のような仕上がりになります。ただ、組み込む溝の位置がずれていると板が入らなくなってしまうので、溝切りする際には位置を正確に計ることと、ストレートガイドを上手く使って真っ直ぐな溝を掘ることが重要です。
安全第一!トリマーを使う場合の注意点
ビットは高速で回転しています。もし巻き込まれると大怪我をしてしまうので、ぴったりとした手袋を嵌めて作業を行いましょう。軍手は指先が太くて繊維が巻き込まれやすいので厳禁です。サイズの合った皮の手袋を使用しましょう。
また、削る時に木の粉が飛んだり、削り具合を見るのに木の粉を払うときに舞い散ります。目に入ったり吸い込んでしまうと良くないので、保護用のメガネとマスクをかけると安心して作業することができます。保護用のメガネはホームセンターで購入することができます。